免疫学医学雑誌Immunityにて、イヌリンとインフルエンザに関する研究結果が発表されました


免疫学医学雑誌Immunity にて「発酵性食物繊維イヌリンとSCFAはインフルエンザによる病態を予防する」との研究結果が発表されました。

インフルエンザウイルス感染は、過剰に肺組織への好中球浸透が増加することで、重症化につながることが考えられている。

①高イヌリン摂取マウス(HFD)は高セルロース摂取マウス(CD)よりインフルエンザ感染後の生存期間がのびました。

②HFDでは糞中、血中で短鎖脂肪酸が増加していました。また、HFDは肺組織への好中球の浸透が減少していました。

③好中球抗体(anti-Ly6G)を用いて、肺組織への好中球の浸透を減少させると、インフルエンザ感染後の生存期間がのびました。

④2,3の結果から短鎖脂肪酸受容体(FFAR3)をノックアウトするとHFDによる好中球の減少は確認できませんでした。このことから、FFAR3は好中球の肺組織への浸透を抑制していることが示唆されました。

⑤これらの結果からイヌリンは短鎖脂肪酸を増加させ、FFAR3を介して好中球の肺組織への浸透を抑制していることが示唆されました。

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